
フィリピン人技能実習生の給料はどのくらい?
企業の受け入れご担当者様から、よくいただくご質問のひとつです。
結論から言えば、日本で働く技能実習生は 日本人と同等以上の給与水準 が法律で定められています。フィリピン人技能実習生も例外ではなく、各都道府県の最低賃金を下回ってはいけません。
技能実習生の給料の基本ルール
技能実習制度では、「日本人労働者と同等以上の待遇」が原則です。つまり、同じ地域・同じ業種で働く日本人と比べて不当に低い賃金を設定することはできません。
基準となるのは、都道府県ごとに定められている 最低賃金 です。例えば東京都では1,100円前後、地方では900円台が多くなっています。時給計算のため、フルタイムで勤務した場合の月給はおおよそ 16万〜20万円前後 となります。
フィリピン人技能実習生の給与相場
実際に支払われる給与の目安は以下の通りです。
製造業・建設業:月16〜20万円程度
介護分野:月17〜21万円程度
農業・水産業:季節や労働時間により変動あり、月14〜18万円程度
手取り額は、税金や社会保険料、場合によっては寮費などを差し引いた 12〜15万円程度 が多いです。
給料の内訳・控除について
フィリピン人技能実習生の給料からは、日本人と同じように以下が控除されます。
所得税・住民税
健康保険料・厚生年金・雇用保険
寮費や光熱費(企業が用意する場合)
これらを差し引いた後の「手取り額」が実習生の生活費や仕送りに充てられます。
フィリピン人実習生ならではの特徴
フィリピンは海外出稼ぎが一般的な国であり、多くの若者が家族のために日本を含む海外で働いています。
フィリピン国内の給与水準と比べると、日本での技能実習生の給料は 数倍に相当 します。そのため、多くの実習生が生活費を切り詰めて仕送りを行い、家族の生活を支えています。
また、フィリピン人技能実習生は日本に来る際に大きな借金を背負う必要がなく、安心して働き始められる点も特徴です。
よくある質問
技能実習生の給料は最低賃金以下でもいいのですか?
いいえ。最低賃金以下の給与設定は法律違反となります。
ボーナスや賞与は支払う必要がありますか?
義務ではありませんが、企業によっては支給するケースもあります。
残業代はどうなりますか?
技能実習生にも日本人と同様に残業代が発生します。時間外労働や休日出勤には割増賃金が必要です。
仕送りはどのように行われていますか?
多くの場合、銀行振込や国際送金サービスを利用しています。
フィリピン人技能実習生の給料についてのまとめ
フィリピン人技能実習生の給料は、日本の最低賃金を基準に設定されており、法律によって守られています。
給与水準は決して低くなく、手取りで12〜15万円程度を得ながら、多くの実習生は家族への仕送りを続けています。
受け入れ企業にとって大切なのは、正しく給与を支払い、安心して働ける環境を整えることです。それが実習生のモチベーション向上につながり、結果として企業の成長にも結びつきます。


